カスパル=フォン=ベルグリーズについて語りたい

このブログはファイアーエムブレム 風花雪月というゲームに登場するカスパル=フォン=ベルグリーズというキャラクターの限界オタクである一プレイヤーが、推しであるカスパル=フォン=ベルグリーズについてただ語るという、それ以上でもそれ以下でもないブログです。次第に他のことについても語るかも。

ドタバタカップルマジ尊い!私がカスベルを最も推す訳

 前回から始まった「カスパルのノマカプを語りたい」シリーズ。早速本日のテーマを紹介しよう。今日語る内容はズバリ......こちら!

 

我が最推しCP、カスベルの魅力を語りたい

 

 このブログを継続してお読みくださっている方はお気づきだと思われる、当方俗に言うカプ厨である。とりわけカスパルに関しては雑食でカスパルが関われば何でもござれ、全部美味しい、地雷ナシ! という感じなのだが、その中でも最も好む、最推しCPというものが存在する。何を隠そうそれがカスベルなのだ。

 そもそもベルナデッタは可愛い。私は事前情報をほとんど仕入れずに風花雪月をプレイ(一周目は黒鷲)したのだが、まず最初に私が心を奪われたのはベルナデッタだった。今ではカスパル最推しを謳っているが、当時100あったベルナデッタに対する熱量は今でも100のまま、衰えたわけではないのだ。カスパルが1000とか10000とか突き抜けただけの話である。

 もっと言えばカスパルを推すきっかけになったのもベルナデッタといっても過言ではないカスパルのことはもともと好印象ではあった、ビジュアルもツボをついていたし。そして先に開放したペトラ支援で強烈にカスパルを意識するようになったのだが、止めを刺したのはベルナデッタとの支援だったのだ。ベルナデッタに沼り、支援でカスベルに沼り、そしてカスパル単体に沼った、それが私の沼遍歴

 ベルナデッタは過去二回の総選挙でも女子部門三位、四位と高順位を記録した人気キャラクター。当然彼女が関わるCPも人気のものが多い。レトベルは言わずもがな、同じく風花男子勢でトップクラスの人気を誇るフェリクスとのCP、フェリベルもつよつよCPである。面白いよね、ここの支援会話も。ベルナデッタは相変わらず可愛いし、フェリクスのムーブもずるささえ感じる、そりゃモテるわ。そしてDLCでは遅れて来た大本命、まさかの幼馴染であるユーリスが登場しユリベルがTierトップへと殴り込みをかけた。ずるくない!? カスパル・ペトラ支援と同じくらいレギュレーション違反だよ!!! でも尊いよ......

 右を見ても左を見ても覇権クラスのベルCP界隈、しかしカスベルもいいよと!!! 私は言いたい!!! こういった人気は他と比べて順位を競うものでは断じてないが、それはそうと皆々様に魅力を知ってほしいので今日は何故カスベルはいいのか、を支援会話に沿いながら話していきたいと思う。早速支援Cから、どうぞ!

 

 

「お前、そんなんだから友達いねえんじゃね?」

 

 ふ ざ け ん な !

 

 上記の台詞はカスベル支援会話Cでカスパルがベルナデッタに向けて放つ「このカスパルがひどいGP」最優秀賞受賞台詞、ドン引き物ですね。干からびたリンゴと並び立つ、カスパル問題発言界の二大巨頭である。

 カスベル支援いいぞと言ったが、カスベル支援Cのカスパルお世辞にも好印象を抱けないやべえ男である。この支援の流れをざっくりまとめると、「お前喧嘩したことある? ねえの? やべえなだから友達いねえんだよ! 引き篭もりやめて外に出たら友達なんてすぐに出来るぜ! 前も喧嘩した奴と一緒にすんげえ景色見てたら仲良くなっちまってさ! よし、お前にもその景色見せてやる! 強制連行だぜ!!!」。

 ああ、待って、まだブラウザバックしないで。流石の私もカスパルのこの行動を「ワイルドでカッコイイ!」なんて擁護しようとは思わない。この時点で二人はあまり親しくない様子で、ベルナデッタはカスパルのことを明らかに怖がっている。話しかけられたら「敵襲うううううう!!!」、喧嘩したことあるかと聞かれて「喧嘩売られてるんですかああ!? ベルの負けでいいですうう!」、可哀相である。外に出たらすぐに友達ができるというカスパルの持論には「自分ができるからって他の人ができると思わないでください」正論をかましているが、この支援の特徴としてカスパルとにかくベルナデッタの言い分を聞かないというものがあり、ベルナデッタの抗議や悲鳴が物語の展開に何ら影響を及ぼしていないのがただただ虚しい。

 結局カスパルは強引にベルナデッタを担いで物凄い勢いで目的の景色まで突っ走ってしまう。まだカスパルのことをさわりしか知らない程度だった(おまけにベルナデッタに肩入れしていた)当時の自分はこの段階で「あ~、カスパル君はこういうキャラなのか、あんまりよくないな~」と若干彼に対する評価を下げていた

 

「あ、でも、すごく綺麗......。素敵な場所ですね、ここ!」

 

 あああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!

 カスベル! カスベルキタ!! カスベルキテルコレ!!

 

 いや、冗談抜きで、こんな感じになった。最後のこの一文でもう二人に釘付けにされてしまったのだ。ここまでの要素でカスパルに好意を抱く訳がなかったベルナデッタが、彼に連れていってもらった景色を見て感動する、という描写が入ることで不思議なほどにカスパルに抱いた嫌悪感が全て無に帰してしまったのだ。後に残ったのは「なんだこの二人お似合いじゃん!!」というカプ厨思考だけ。うら若き二人でいい景色を見る、過程をとばしてシチュエーションだけ見たら最高なんだ。

 感心するのは、カスパルの負の側面を描いておきながら最後にしっかり彼にプレイヤーが抱くであろう「嫌な感じ」をある程度軽減してみせる見せ方の上手さ。ひどいことを言われたベルナデッタに感情移入してしまっていたプレイヤーは、どうしたって最後にベルナデッタが喜んでいれば「なんだコイツいい奴じゃん!」となるのである。勿論皆が皆私の様にチョロくはないかもしれないが、カスパルの良の側面は別の場面でもしっかり描かれているので問題はない。他の支援ではCやBの段階でギスギスした感じが残るものもあるにはあるのだが、この風花雪月というゲームはキャラクターに対するヘイト管理、バランス感覚が上手いゲームだなと改めて思わされる一面である。

 

 では、このようなドタバタ支援Cを経て、支援Bではどのような会話が繰り広げられるのか。

 

「今から連れてってやるから、道、覚えとけよ?」

「えっ! まさか、また担いで......!」

 

 概ね話が展開しないんです。

 内容をざっくりまとめると「前連れてってくれた景色の場所を教えて!」「うーん、説明ムズイ! 連れてくから道覚えとけ!」「ギャ~~~~~~!!」である。ひどいぞこれ。

 勿論詳しく見て見ると見どころは他にもあって、この支援Bでは前回見た景色に深く感動したベルナデッタが、恐らくもう一度、二度と見に行きたいと思ったのだろう、勇気を出してカスパルに自ら話しかけるところから始まる。カスパル「お前から話しかけるのは珍しい」と言及しており、ベルナデッタはカスパルの応答にビビッて引き返そうとしたりしながらもなんとか「教えて!」と頼むまでに至る。成長を感じる......。結果カスパルは強引に担いでまたすごい勢いでとばしてしまう。成長を感じない......

 話すのが下手なベルナデッタのたどたどしい言葉にすぐ早とちりで話の腰を折る、ベルナデッタが怒って帰ろうとすると慌てて「ちゃんと聞くから話してくれ」と引き留めるなど、カスパルらしいせっかちさと優しさも表れていて、なんだかんだいい支援会話です、これも。盗賊に襲われた(と思い込み)ベルナデッタを心配し怒りを燃やすなど、仲間を思う気持ちも表現されているしね。

 あと一番面白いのがベルナデッタがカスパル「最後までちゃんと聞いてくださいよ!?」と念を押すシーン。あなたもなかなか話最後まで聞かない方よ......?

 話聞く方・エーデルガルト→ベルナデッタ→カスパル・話聞かない方 の図が完成する。人の話聞かないカップTier 1カスパルおめでとう。なんも嬉しくねえな!

 

 支援Cを経た支援Bも相変わらずドタバタだったカスベル支援。いまいち話が進まなかった気もするけど、支援Aでは一体どうなるのか......

 

「ベルナデッタ! 何でそんな怒ってんだ? よくわかんねえが許してくれ!

「よくわからない? 散々ベルを辱めておいて、分かりません!?

 

 雲行き怪しいな!

 なんと開幕ベル大激怒である。カスパルはベルナデッタの怒りの理由が分からない様子で火に油を注ぐ始末。よくわからんけど許せってあんた、一番言っちゃダメな台詞よ......? 流石に辱めた、という言葉にはカスパル動揺を隠せない、「何もしてねえよ......」と弱気になるカスパルが可愛い。

 

「したじゃないですか! 大きいことも小さいこともいっぱい!

 

 支援会話で見られる以外でもカスパルは何やらやらかしていたことが分かる。気になるな、大きい事小さい事、全部見たい。そのうちの一つは舞踏会前の「口をサカナみたいにパクパク」とかいうあれかな。そのあと話をそらすあたり、失言を失言だと認識することはできるみたいだな。

 とにもかくにも、五年後のベルナデッタは大きく成長していてカスパルに対してビビらず怒りをぶつけることができるようになっている。真正面からぶつかってカスパルを気圧するほどの勢い、彼女が中でも一番ひどかったと突き付けたのは......

 

「あたしを担いで、二度も瀕死の重傷を......!」

「忘れたとは言わせませんよ! あの素敵な夕焼けの場所です!

 

 流れ変わったな。

 凄かったろ、何で怒るんだ? なんて呑気なカスパルに「ベルを荷物みたいに運んで苦しめたからでしょ!」と遂にズバリを突き付けたベルナデッタ。この、怒りながらも「素敵な」夕焼けって言っちゃうのが本当に可愛くてたまらんのです!

 理由を知ったカスパルの「......そうだったのか!」も、本当に馬鹿っぽくていい。ふん掴まれる女の子の身にもなれとベルナデッタの怒りは収まらない、基本この支援でベルナデッタは正論しか言ってない。さあ、ここからカスパルは反省のターンに入るのだが......

 

「......悪かった。オレ、全然気にしてなかったよ。お前に、凄え景色見せてやろうって、それしか考えてなかったから......」

あえっ、いやっ、その......わ、わかればいいんです!」

 

 ったはー! この天然たらし!!

 謝罪会見とかする芸能人の方々はこのカスパルを見習えばいいんじゃないかな、ダメかな。打算なしに「それしか考えてなかったから......」とか言ったんでしょ!? ずるいよその才能が憎らしい! 事実ベルナデッタは明らかにときめいてしまっている。更にカスパルは止まらない。

 

「そうだ! お詫びに何でもするから、言ってくれ! この気持ちが本物だって、お前に分かってほしいんだ!」

 

 この人なんでもするとか言ったよ......。この気持ちが本物とか、こう、怪しい言葉をどうしてこうも選べるかな。ベルナデッタはこの「なんでもする」という発言を受けて、話の流れからか「もう一度例の景色の場所に連れてって」とねだるのだが、その際に二つ約束をとりつける。一つは「優しく連れて行くこと」。「担ぐのも、引っ張るのも、押すのもなしです!」「今ので三つじゃね?」「今ので一つですううう!」の流れほんと大好き。そしてもう一つは......

 

「ええと......あの場所に連れてくのは、あたしだけにしてください

 

 あああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!

 あああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!

 こんなん実質告白ですよ!! 何を思ってそんなこと言うのベルちゃん!! あなたさっきカスパルに怒ってたのに!! ラブだったの!? ラブギレだったの!? さっきのカスパルのたらし発現で落ちたのかな!?

 

 一回深呼吸しよう。

 

 カスパルとてこの約束には少々疑問を抱いたが、ベルナデッタは誤魔化すように「ほら! お詫びだって言うなら、早く連れて行ってください!」とカスパルを急かす。「とくせんか」の精神大事。この、強気な言葉で誤魔化しちゃうのが本当に可愛いんですよね......どうしようほんと。独占欲みたいなものが出てきちゃうのも、照れ隠しも、ほんとたまらん。カスパル爆発しろ!

 そして二人はちゃんと夕焼けを見に行ってます。カスパルの「おー、間に合ったか!」という台詞も優しく連れて行ったことの暗喩的役割を果たしてるんですね、こういうところ本当上手い。ベルナデッタが「あの日、見た景色ですね」と呟く、苦いこともありながら二人で見た景色は素敵な思い出だったのかもしれない。感動する彼女を見たカスパルは......

 

「よし! これからはオレが、いろんなところに連れてってやる。ちゃんと優しく連れてくし、連れてくのはお前だけにするよ

 

 あああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!

 

「うええ、何で......はい。不束者ですが、よろしくお願いします!

 

 ああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!

 

「何だよ、その挨拶! ガッハッハ!!」

 

 なんでやねん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 いやなんでやねん!! なんでその挨拶の意味わかってへんねん!! 先に告白したんお前じゃい!!!!!

 

 これにはカスパルスキーも思わず関西弁である。

 この最後の怒涛の流れ、言わずともではあるが、一応解説すると「ベルナデッタの引きこもりを心配したカスパルが彼女を思って色々なところに連れて行ってやると宣言、その際さっきの約束の『お前だけにする』を引用。それを受けたベルナデッタは恋愛的な意味での告白と勘違い、受けてしまう。カスパルその発想が無いので馴染みのない挨拶にガッハッハ」。ガッハッハやあるかい。とまあ、こんな感じで甘くて、可愛くて、しかし後がちょっと怖いカスベル支援は終わりを迎える。

 これが支援S会話ならまだ話は違ったかもしれない、支援Aでペアを確定できない以上勘違いオチは仕方ないとも言える。なんか確定してるっぽいオチの支援Aも全然あるけどね。カスパルの性格的にもまあ、当然の帰結ではある。

 

 

こんな二人も後日談では......

 

 この後何らかのすれ違いが確定しているような二人ではあるが、後日談ではしっかり結婚までいっている。紆余曲折、二転三転あった結果、カスパルがヴァーリ家の婿となっている、その紆余曲折二転三転を見せろ!! 子供の数が多かったことと夫婦仲が良かったことが示唆されており、子、子だくさん......? と思わず目を丸くすること請負。カスパルのやらかしの多さも相変わらずでベルナデッタがその都度「約束」を突き付け、最終的には「ベルナデッタの四十七箇条」として後世まで伝わることとなる。その四十七箇条を教えろ!! このCPのテーマは「約束」だったのだろう、嘘を嫌うカスパルにはお似合いのテーマとも言える。

 それにしても、「子供を数える時に間違ってあたしを数えるな!」って......この二人から背が高い子供が生まれたのか......?

 

 

まだまだ喋りたいカスベル

 

 ベルナデッタはベレト支援なんかでは特に顕著だが、引き篭もり、対人関係が苦手といった特性を持つ割には恋事には案外アグレッシブである(ベレト支援とベレス支援で支援Aが結構大胆に変わったりしている。ベレト支援の最後のベルナデッタアルティメット可愛いな)。カスベルが夫婦になる過程でも特にベルナデッタ主導で恋愛に発展させてそうだな、結構力業でいってそうだと想像するととても美味しい。

 とはいえ朴念仁カスパルを攻略するのは中々難しそうである。その足掛かりがカスパルが約束した通りの二人でのお出かけだったのだろう。ベルナデッタと言えば引き篭もり、現代の価値観で言えば「そんな彼女をそれでもいいよと認める」関係こそが正解のように思えるのだが、カスパルはきっと「引き篭もりは直したほうがいい」と思っているのだ。幼い彼は「強引にでも連れまわしたらこいつのためになるだろ」ぐらいのものだろう、成長した後はそういった強引さこそ無くなるだろうが、「可能なら一緒に外に出て、沢山楽しいことをして、引き篭もりも過去の話になればいい」と寄り添う道を選ぶはずである。風花雪月はフィクションの世界であるし、私はそういった結論があってもいいのだと思う。ベレト先生の場合はカスパル以上の荒治療になるし。

 

 さて、これまでの語りそして狂い方で私がいかにこの二人の支援が大好きだったかは存分に伝わったと思う。その好きな理由を明確に言葉にするのは難しい、「推しキャラ同士だから」みたいな身もふたもない理由に落ち着いたりもしそうなのだが、やはり二人の支援Aの尊さ、可愛さ、面白さがシンプルに話として素晴らしいことが何よりの理由だと思うのだ。カスパルの支援で二人がデートに出掛けるのはカスベルだけ。賑やかで、ちっちゃくて可愛い(五年後は特別小さくはないのだけど)二人の青春の一ページを覗くような爽やかな支援Aはどうしたって暗い話の多いこのゲームにおいてひと際存在感を放っているのだと思うカスパルが何かまずいこと言って、ベルナデッタがシャーシャー怒って、でも二人は互いのことが好きで、手を繋いで笑いあっている......そんなカスベルを愛する人が一人でも増えることを、私は祈っております。

 

 

最後に

 

 カスベルスキーが47人集まって一人一箇条を担当して47のイラスト、漫画、小説などの作品によって構成された「ベルナデッタの四十七箇条」ってアンソロが産まれる世界線で生きたかった!!!!!!!!!!!