カスパル=フォン=ベルグリーズについて語りたい

このブログはファイアーエムブレム 風花雪月というゲームに登場するカスパル=フォン=ベルグリーズというキャラクターの限界オタクである一プレイヤーが、推しであるカスパル=フォン=ベルグリーズについてただ語るという、それ以上でもそれ以下でもないブログです。次第に他のことについても語るかも。

ファイアーエムブレムヒーローズに推しが実装されたら......ごっこ

 突然ですが皆様はファイアーエムブレムヒーローズ」というゲームを御存じだろうか? 当ブログでも、主に総選挙の話題について触れる時にその名前を出してきた、プレイされていない方でもエムブレマーであればその存在はご存じのことと思われる。

 歴代シリーズ(ほぼ)勢ぞろい(♯FEまで網羅)でドリームチームを組みあらゆるマップを攻略することができるソーシャルゲーム、それがファイアーエムブレムヒーローズ。戦闘システムはステータスの簡略化、命中率の概念の廃止など細かい差異はあるが、概ね原作の戦闘を踏襲しており、4周年を迎えた今でも新キャラクター登場の際にはキャラクター名がTwitterのトレンドに上がるなど、その人気は健在だ。現在は丁度風花雪月からリンハルトら四名の生徒が登場、先生方にとっては初め時である。ヒーローズオリジナルキャラクターも魅力的なキャラが多数揃っている。未だプレイされたことが無い方はこの機会に一度ダウンロードされてみてはどうだろうか?

 

 しかし、このヒーローズには現時点で、未だカスパル=フォン=ベルグリーズが実装されていない。

 我らが推しが実装されていないのだ、由々しき事態である。これでは当ブログをご覧いただいているカスパルスキーの同士の方々も「折角FEのソシャゲがあるならやってみたいと思ったのに、カスパルいないんじゃやる意味ないじゃん!!」となりかねない。そこで今回のテーマはこちら!

 

カスパルがいつヒーローズに実装されてもいいように、カスパルを再現するスキル構成を考えよう!!

 

 今までとは随分気色の違う企画である。もはや推し語りでもなんでもない気がする。ひとまずお付き合いいただきたい。

 

 

そもそもスキル構成って?

 

 風花雪月でもそうであったように、歴代FEシリーズの一部の作品ではユニットにいくつかの「スキル」を装備されることができる。ブリガンドを極めたら獲得できる「鬼神の一撃」とか、主に弓兵が隣接する敵から攻撃されても反撃できる「近距離反撃」とか、皆様もお世話になったことが多いのではないだろうか。ヒーローズでもスキルは存在、寧ろユニットを構成する最重要要素として位置づけられている。

 ヒーローズでは各ユニットごとに武器(武器スキル)は同時に複数持てず(戦闘中に武器の切り替えができない、また弓を扱うキャラクターは弓しか持てない等、複数の武器種を扱うこともできない)、その他に補助スキル(引き戻し、体当たり等は風花雪月でもお馴染みだろう。味方ユニットの回復が可能なユニットはここにリブロ―などのスキルを持てる)、奥義スキル(風花雪月で言えば戦技の様な物)、更にA、B、C枠の3つのスキルを所持できる。ついでに「聖印」という、キャラクターにアイテムを持たせることでスキルをおまけに一つ付与できる枠もある。

 主にヒーローズでは新規実装時これらのスキルと兵種(移動タイプ。歩行、重装、騎馬、飛行の四つに分類されている)によって、原作に登場する各ユニットの特徴が再現されている。例えば前年三月に実装されたベルナデッタの例を見てみよう。

 初期武器スキルは「被害妄想の弓」というオリジナル武器(本人しか持てない武器、神器と呼ばれている)、あんまりな名前だが効果は強強で、「戦闘開始時、自分が不利な状態異常を受けている、または自身のHPが99%以下の時、戦闘中攻撃、速さ+5、かつ、自分から攻撃した時、追撃可能なら自分の攻撃の直後に追撃を行う」というもの。無論プレイされていない方にとってはその強さは実感しづらいだろう、しかしベルナデッタの原作での個人スキル「被害妄想」の特徴、「ダメージを受けていると強くなる」と彼女の持つインデッハの小紋章の「連続攻撃」という特徴をそれぞれ「HPが99%以下」「追撃可能なら自分の攻撃の直後に追撃」という部分で再現している。更に補助スキルには「献身」という、「自分のHPを10だけ仲間一人に献上」するスキルを持ち、Aスキルには「攻撃速さの渾身」という「攻撃力と速さを飛躍的に上げる代わりに戦闘後自分にダメージを与える」効果のスキルを持つ。献身というスキルはジェラルトのお墓にお花を添えるなど優しい彼女の一面が表されており、これら二つの「自分にダメージ」という特徴はベルナデッタの強みである「被害妄想」の発動を熱烈にサポートする。Bスキルは「速さ守備の凪」という、相手の速さと守備にデバフをかけダメージと追撃を通しやすくする強力なスキル、Cスキルには「近距離警戒」と(効果は味方の守備能力をあげるものだが)人見知りで警戒心の強いベルナデッタにピッタリな名前のスキル、と総じて使いやすさ、再現性共に追求した良性能で実装されている。

 ちなみにベルナデッタの武器種は(名前を見ればわかるが)弓、兵種は騎馬。彼女のイメージに凡そ合っている。ステータスは速さが高く、魔防に比べて守備が低いなどある程度は原作の成長率に沿ったステ振りが為されている。こちらの数字は、そもそもヒーローズには「HP、攻撃、速さ、守備、魔防」の5つのステータスしかなく、特に「技」に相当するステータスがないこと、ソシャゲにインフレは付き物なことからスキルと比べると「なんとなく再現されてるかなぁ」ぐらいのものだったりすることも。

 

 一方で全てのユニットがこのように原作に沿った扱いをしてもらえるわけではない。上記のベルナデッタは星5、いわゆる最高レアリティでの実装だったが、同時に実装された星4、低レアリティでも入手可能なフェルディナントはオリジナル武器スキル、神器を貰うことができず、代わりに持たされたのが「守りの槍」、敵から攻撃された時に守備が上がるという効果の武器で、フェルディナントの個人スキル「自信家」の「HP満タンで強くなる」要素も、キッホルの紋章の「相手の反撃を防ぐ」要素もまるでない。Aスキルには守備の城塞という「攻撃のステータスを犠牲に守備のステータスを大きく上げる」スキルを持たされ、何故か「守備に強みのあるユニット」として売り出された。原作での守備成長率は35、うーん......低くはないんだけどさ......。ちなみにCスキルには「速さ守備の奮起」という、「ターン開始時に孤立していると速さと守備が上がる」スキルを持ち、これはフェルディナントに先んじて実装されたエーデルガルトの「攻撃守備の奮起」と対応するスキルであったため「あ、エモい」と私は良采配だったと思っている。

 

 

早速カスパルをビルドしよう!!

 

 前置きが随分長くなった。いよいよ本題に入ろう。

 もっとも「推しが低レア実装で微妙な性能で登場したら......」なんてことを妄想していても仕方がないので、今回はカスパルが星5インフレ最前線強強スキルで登場したら......」という妄想をしていこうと思う。「推しがヒーローズに実装されたらごっこ」である。仮にカスパルが実装された時に、彼が最初から持たされたスキルが弱いものであったとしても、ヒーローズにはスキル継承というシステムがあり、(いろいろな制限はありながら)自分のつけたいスキルに上書き可能なので、今回は同時に後から継承することも考慮に入れた妄想ビルドを楽しんでいこう。

 

兵種と武器スキル

 

 ヒーローズには現在「拳」武器が存在しない。ドゥドゥ―やラファエルも別の武器、前者は斧で後者は弓(なんで?)で実装されたので、カスパルも拳での実装は無いと考える。ならばきっと、カスパルは斧だな! 斧の「神器」を渡されたという前提で考えてみよう。兵種は「歩行」と考える。

 まずは武器の名前である。ベルナデッタの例にならって「喧嘩好きの斧」「喧嘩家の斧」など彼の性格を全面に押し出した名前の可能性もあるが、ここはベルグリーズの戦斧」と仮定させていただく。カッコよくない!? ベルグリーズ家に代々伝わる名斧的な!!

 次に効果、オリジナルの武器スキルであるからカスパルの特徴を強く表したスキルにしたい、しかしカスパルには紋章がない。故に「喧嘩好き」の効果がベースとなる。隣接する相手の回避を下げる「喧嘩好き」、ヒーローズには命中率の概念はないが、「回避」の名を冠するスキルがあり、その効果は「(速さに応じて)受けるダメージを減らす」。つまりベルグリーズの戦斧の効果は「隣接する敵との戦闘時、相手の奥義スキル以外でのダメージ軽減効果を無効化する」、こんな感じかな!

 

 うーーーーーーん......

 強強スキルというには少し物足りない、ダメージ軽減スキルを持たない相手には何も効果を発揮しない。もう少し盛りたい。そこでカスパルのもう一つのメイン武器、「格闘」の特徴である「二回攻撃」の概念を取り入れてみる

 「突然のダイムサンダ、どうかお許しいただきたい」の迷言に代表されるとおり、ヒーローズにおける二回攻撃は(いやヒーローズに限らんだろうけど)非常に強力な効果であり、この効果をもつ武器は代償にステダウンが要求される。基本は速さが下がるのだが、これではカスパルのステータスの特徴「HP・力・速さが高く魔防が低い」を再現できない。昨年終盤に、従来の二回攻撃武器とは一線を画す、「二回攻撃かつ速さも上昇する代わりに守備、魔防を下げる」という武器が登場。このような前例もあるにはあるのだが守備を下げるのもカスパルには似合わない、何よりこのレベルの効果に加えて更なるメリットがあるのは美しくない。そこで先ほどのベルナデッタに習って「追撃可能なら攻撃直後に追撃」、反撃を許す前に追撃という形で格闘の連続攻撃を再現する。

 そんなこんなでベルグリーズの戦斧」、完成系がこちら!

 

威力 16  射程 1

隣接する敵と戦闘した時、相手の奥義以外のスキルの「ダメージ軽減」効果を無効

自分から攻撃した時、追撃可能なら自分の攻撃の直後に追撃を行う

 

 自分から攻撃、という非常に緩い条件で連続攻撃が出来る。ヒーローズの回避スキルは「自分と相手の素早さの差でダメージを減少」するので元から素早さが高い(であろう)カスパルでは一見ダメージカット無効の恩恵が少なそうだが、古くは「ティルフィング」、最近では「落星」などダメージ軽減効果を持つスキルは回避の他にも多数ある、意外なところで刺さってくれるかもしれない。

 これでも既に実装済みの名うての武器たちと比べると性能的には物足りないと思いはするが、カスパルらしさは出てて非情に良い。大満足の出来である。実際にはこれよりも性能で劣る武器を渡される可能性は高い、そもそも風花雪月出身の級長、大人以外の男子で神器を貰えたユニットは一人もいない。しかし、幸い斧武器には強強効果を持つ継承可能の武器が既に多数存在し、後からプレイを始めても(聖杯というアイテムで)容易に入手可能な物も多い。「カスパルを再現!」という意味で有用な斧は少々難しいが、「カスパルを強強ビルドしたい!」ということであれば先ほど触れた、二回攻撃が可能で守備魔防を犠牲にし、速さを上げる「忍びの斧」を初め「ペレジアの斧」「大きな扇子」「デッキブラシ」(なんの冗談だと思われるかもしれないが、ヒーローズにおいては神将器アルマーズよりもつよつよ武器である。インフレって怖いね)などがお勧めだ。勿論勇者の斧を持たせるのもいい。

 

 

補助スキル・奥義

 

 杖以外のユニットが使える補助スキルは移動補助がメイン。基本的には風花雪月でもお馴染み「引き戻し」と「引き寄せ」が使いやすい。ヒーローズでは原作と違い、原則移動は最大2マスまで、騎馬なら3マス移動できるが重装なら1マスしか移動できない(あくまで原則ね)、おまけにマップも狭く一マス移動する意味合いが原作の非にならないのだ。「引き戻し」と「引き寄せ」は相手の攻撃範囲から仲間を逃がすのに大層役に立つ。両方共複数の英雄が星3、星4で持ってきてくれるので安く継承できる。こんなんなんぼあってもいいですからね! イメージ的には「体当たり」や「ぶちかまし」もいいけどね、あと攻撃の応援等各種応援スキルから好みのものを装備させてお好きな仲間に応援をかけてニマニマするという楽しみ方もできる、そう、ヒーローズならね。

 

 次に奥義スキル、ヒーローズにおける奥義は「設定された奥義カウントの回数だけ戦闘を行えば奥義発動可能状態となり、その状態で行う最初の攻撃、防御、杖による回復が奥義として行われる」という仕様。奥義カウントは攻撃をするたびに1進み、攻撃を受けるたびに1進む(杖のユニットが回復スキルを味方に使った場合も、杖のユニットの奥義カウントが1進む)。追撃や勇者の斧による二回攻撃が絡めば、その数だけカウントは加速する。奥義には「与えるダメージを増やす」「与えたダメージにおいて自分を回復する」「戦闘開始前にダメージを与える」「受けるダメージを減らす」等様々なバリエーションがある。

 奥義カウントは強力な奥義程数が多くなる。有名な「天空」はヒーローズにおいては敵の守備、魔防を半分にしてダメージ計算を行い、与えたダメージの半分を吸収する攻防一体の強力奥義だが、そのカウントは5。5回殴ったり殴られたりした挙句ようやく使えるようになるので、耐久力が高く殴り合いが出来るユニットでなければ扱えない奥義ということになる。

 この奥義に関しても、先ほどの「引き戻し」「引き寄せ」のように鉄板のスキルがあり、カスパルを「自分から殴って素早く相手を殲滅するアタッカー」とするのなら、特にこだわりがなければ奥義カウント2で打てる「凶星」「月虹」などがいい。凶星は与えるダメージ1.5倍、月虹は相手の防御、魔防を3割引き、癖が無く使いやすい。風花雪月で先生の奥義としてお馴染みの「破天」もカウント2で打てる奥義、竜や獣でなければ誰でも使えるスキルとして実装されている。継承には今のところいずれかの先生が必要となるので少々お高い(スキルを継承すると継承元の先生はいなくなってしまうよ!!)が、プレミアムなカスパル、恩師の力を受け継ぎ戦うエモエモなカスパルを演出したいならお勧めだ。しかしこれら2カウント奥義でも先ほど仮定した「ベルグリーズの戦斧」の効果であれば、一度目の戦闘で奥義発動まで持っていこうとすると他のスキルによる補佐などが必要となる。

 

 補助、奥義スキルは星5実装ユニットであっても最初は所持していない、ということも往々にある。もしカスパルがこれらの枠のスキルを最初から所持している場合は、補助スキルは「体当たり」、奥義スキルは奥義カウント3で与えたダメージの50%を回復する「太陽」だろうか。なんてったってカスパルはフォドラの太陽そのものだからね!!

 

 

Aスキル

 

 戦闘中に自身の能力を上げる効果やステータスを直に向上させる効果を持つスキルが多く存在するのがAスキル。自分から攻撃するときに攻撃力をアップする「鬼神の一撃」は、当然ヒーローズにおいてもカスパルと相性抜群だ。自分から殴る=必然的に敵と隣接しているということになる、その状態で強くなるというのは喧嘩好きの再現としても上々。一方で自身の全ての能力を向上させる代わりに戦闘を行うたびに自分にダメージを与える「獅子奮迅」も性能的な面では原作のカスパルらしさは見られないものの性格的にはカスパルにマッチしているように思う。

 カスパルが低レアリティで実装される場合は「生命の業火」辺りを持ってくる可能性も高い。HPが敵より3高ければ攻撃力が上がる効果、使い勝手で他の多数のスキルに劣るがHPの成長率が高いカスパルとは噛みあいも良くなりそうで、「業火」という言葉がイメージ的にもピッタリだ。一方で強強ビルドにするならば戦闘後にダメージを受ける代わりに戦闘中攻撃速さを飛躍的に上げる「攻撃速さの渾身(4)」、周囲一マスに味方がいない、というちょっと悲しい条件付きで攻め時も受け時も能力をあげて物理受け役の兼任も狙える「攻撃守備の孤軍」などが候補だ。

 射程一のユニットは遠距離反撃スキルを持っていなければ弓、暗器や魔法(ヒーローズの魔法ユニットは隣接する敵には攻撃できない)のユニットに一方的に攻撃されてしまう。しかしカスパルは魔防がお察しで実装されると予想されるので魔法相手であれば反撃する前に倒される可能性が高い。弓や暗器のみに遠距離反撃し、おまけに物理相手の反撃時は攻撃と守備を上げる「金剛の反撃・遠距離」という便利スキルもあるが、やはり遠距離戦で強いカスパルというのは「喧嘩好き」的に馴染まない気もする。

 

 以上から、ポン酢的カスパルのAスキル予想・お勧めスキルをまとめると……

 

持ってきそう! 獅子奮迅・生命の業火

持たせたい!  鬼神の一撃・攻撃速さの渾身・攻撃守備の孤軍

 

 獅子奮迅、鬼神の一撃は高級版(4)が存在するが、お求めやすいバージョン(3)も存在する。一方で渾身スキルは比較的お求めやすい(3)と高級版(4)ではスキル効果が雲泥の差であり、孤軍スキルはバージョン(3)でも比較的手に入りにくい高級スキルとなっている。

 

 

Bスキル

 

 「切り込み」などの戦闘を介する移動系スキル、相手にデバフを与えるスキルなどが揃うBスキル。速さがある程度高そうなカスパルであれば「回避」スキルを持っても強そう(「回避」スキルは近接歩行系のみが装備できるスキルでもあるしね)だけど「お前の回避は無効にするけど俺は回避な!!」って感じのカスパルなんかずるくて嫌だ!!

 戦闘を介さず相手の能力を下げる「封印」スキルや「共謀」スキル、「混乱」スキルなどはやっぱりカスパルのイメージではない。だって見てよ、どれもなんだか賢そうな名前でしょ!? 自分の能力を上げる「連携」スキルもBにはあるのだが、能力を上げる条件が「味方に移動補助スキルをかける、及びかけられる」というもの。ええいまどろっこしい! これもカスパルじゃない!!

 と、何だか全体的にスキルBはインテリスキルが多い。そんな中でもカスパルにお似合いと見えなくもないスキルがBにはあるのだ。それが「強化無効・近距離」というスキル。文字通り相手の強化を無効にしてしまう、魔法チックな印象を受けるかもしれないが「男は黙って素の能力勝負!!」と考えれば、ね? カスパルらしいでしょう? 強化無効スキルは近距離と遠距離で分けられており、近距離相手限定で力を発揮するのは喧嘩好きの印象にも合致していてGood。ちなみにこのスキルで無効に出来る強化は「鼓舞・応援系」強化のみ。何を言っているか分からないかもしれないが、例えば「鬼神の一撃」の効果で戦闘中に上がる能力値はリセットできないのだ(こちらは「紋章系」と呼ばれる)。万能ではないことに注意したい。

 低レア実装の場合のスキル候補は「回復」。2ターンに1度HPを10回復する。原作の戦技「瞑想」の再現としてなくはないだろう。最近低レア実装されたリンハルトとお揃いとなるので、これはこれでいいと思う。一方で強さに拘るなら「回復」でも「強化無効」でも少々物足りない。「速さ守備の凪」スキルが最良候補か。ベルナデッタの所持スキルとして先ほど紹介したこのスキル、その詳細は「(遠近問わず)相手の速さと守備の強化を無効化し、更にその数値を3下げる」。相手の攻撃力には触れない代わりに相手を選ばず強化を無効、おまけにデバフまでかけられる。これがあれば追撃を取りやすく、下がった守備に攻撃を叩きこんで一方的に勝ちを取りやすいだろう。また他の候補では「見切り・追撃効果」というスキルも強力。このゲームでは困ったことに、速さの数値に関わらず追撃を防いだり、追撃を実現したりする「絶対追撃」「追撃不可」という能力が存在する。いくらカスパルが速くても追撃不可に阻まれるとその強みは激減、そういった事態を防げるのがこのスキルである。「敵の絶対追撃と自分の追撃不可を無効」にする、という効果、少々ややこしい効果であるし追撃効果が絡まないと何の意味もなさないスキルではあるが、今時本当に多くの武器、スキルにそういった効果はついているので役に立つ場面は多いだろう。

 

 以上から、ポン酢的カスパルのBスキル予想・お勧めスキルをまとめると......

 

持ってきそう! 強化無効 近距離・回復

持たせたい!  速さ守備の凪・見切り 追撃効果

 

 強化無効スキルは脳死で使えるほど安くはないが、いざとなれば聖杯でいつでも入手可能なスキル。一方で凪、見切りスキルはいずれも未だに高級品だ。

 

 

Cスキル 

 

 ターン開始時に周囲の味方の能力を上げる「鼓舞」スキル、自身の周囲の味方の能力が戦闘中の間だけアップする「紋章」スキルなど、味方の能力を上げるスキルが多いCスキル。また「威嚇」スキル、「謀策」スキルなど相手にデバフをかけるスキルも存在する、一方でインフレが進んだ為か最近は普通に自分の能力を上げるスキルも出てきた。じゃあ全部あんじゃねーか!! カスパルには当然味方の補佐ではなく自分の能力を上げるスキルがお似合いである。

 先程フェルディナントのスキルとして紹介した「奮起」スキルは、「ターン開始時、周囲1マスに味方がいなければ能力が上がる」スキル、孤軍と似ているが孤軍がいわゆる「紋章系」の強化であるのに対しこちらは「鼓舞系」のスキル。Cスキルの中では数少ない「自分一人で、毎ターン自己強化できる」スキルであり使いやすい。やはりカスパルの強みを伸ばす意味では「攻撃速さの奮起」が良いか。しかし前述の通り「鼓舞」系のスキルは「凪」など強化無効効果でしっかり無効にされてしまう。強化無効の効果も現在はオマケ感覚であらゆるスキルに盛られているのであんまり信用ならないのである。名前は、なかなか似合うんだけどなぁ。

 「味方の能力を上げて自分は放置」という感じはあまりカスパルのイメージに似合わない、しかし「鼓舞」という言葉はカスパルにピッタリだ。低レアリティで「攻撃の鼓舞」あたりを持ってくる可能性もある。一方で、強さを追い求めるならお勧めは「始まりの鼓動」だろうか。ソティスが登場した時に同時に初実装されたCスキル、そのいかにもな名前とは裏腹に歩行であれば誰でも装備可能である。効果は「ターン開始時、奥義発動カウントが最大値なら、奥義発動カウントをマイナス1する」というもの。このスキルがあれば「月虹」などの2カウント奥義を常時1カウントのように扱うことができ、攻撃→追撃で奥義を発動することができるようになる。

 

 以上から、ポン酢的カスパルのCスキル予想・お勧めスキルをまとめると......

 

持ってきそう! 攻撃速さの奮起 攻撃の鼓舞

持たせたい!  始まりの鼓動

 

 他の奮起スキルの中には星4排出の英雄が持っているものもあるが、今のところ攻撃速さの奮起は高級スキルの枠組み。始まりの鼓動も同様にレアスキル。実用性も相まって貴重も貴重だ。

 

 

聖印

 

 以上でカスパルの所持スキル予想という側面ではおしまいだが、ヒーローズにはもう一枠スキル枠があり、聖印というアイテムで各ユニットの弱点を補ったり強みを伸ばしたりすることができる。聖印の効果は、主に「鬼神の一撃」といった既存のスキルと同様の物であることが多く、鬼神二積みなども可能、飛躍的に攻撃を伸ばせる。激レアスキルは聖印には来ない傾向があるが、最近は孤軍スキルが聖印にも実装され界隈がざわめいたり、こちらも少しずつインフレが進んでいる模様。始まりの鼓動の代わりとして使える「奥義の鼓動」(1ターン目開始時のみ奥義カウントを1マイナスする。歩行以外も装備可能)などの、スキルにはないオリジナル聖印もあり、一度聖印を入手すれば付け替えにコストが必要になったりもしないので気軽に様々物を試せる

 

注意・カスパルはまだ実装されていません!

 

 なんだか、話しているうちに実在のユニット、カスパルのお勧めビルドを話してる感じに錯覚してきたが、当然まだカスパルはヒーローズに実装されていない。「ベルグリーズの戦斧」も存在しないし、武器効果も出鱈目である。あまりに悲しい現実がそこにある。

 しかしこのように「推しがヒーローズに実装されたら」と考えるのは、私的にはとっても楽しい。夜眠る時など、今まで何度もこういった妄想をしてきたのである。ヒーローズにどっぷりはまっている皆さまは、是非とも各々の推しでこういった妄想をしてみるのもいいのではないだろうか。声帯未実装の英雄ならCVを考えるのも楽しいよね!

 

 そしてヒーローズをプレイしていないカスパルスキーの皆さま、エムブレマーの皆さま。なのにここまでお読みいただいたという方がいらっしゃるのであれば大変申し訳ないことをしたような気もするが......可能な限り、未プレイの方でもある程度話の内容が分かるように、そしてヒーローズに興味を持っていただけるように妄想語りをしたつもりであります。ヒーローズはいいぞ! 是非ともあなたもプレイしませんか!

 先述の通り丁度風花雪月の新英雄(イングリット・ドゥドゥー・リンハルト・マリアンヌ)が入手しやすいイベントが開催中、今始めればエーデルガルト・ディミトリ・クロード・リシテアの中から一人もらえるキャンペーンなど、様々な強強英雄が貰える施策が行われており、ある程度のマップは無課金どころかガチャ禁でもクリアできるだけの環境が整っている。しかし、一方で継承用のスキルをすぐに準備するのは難しかったり、先述の聖印などは長くプレイしなければ十分な数を作れなかったり......例えばカスパル推しの方が「カスパルが実装された? よっしゃ始めるぞ!!」といざヒーローズを初めてみてもある程度のところで躓いてしまう場面も多々予想されるのだ。

 私は未だカスパルが実装されていないことに心を痛めている。しかし、同時にこれはまだヒーローズを始めていないカスパルスキーにとってはチャンスでもあるカスパルがまだいない今だからこそヒーローズを初めて、自分だけの理想の推しが手元にいる生活、自分だけの推しとの大冒険に備えよう!! もしかしたら他のシリーズのまだ見ぬ推しに出会えるかもしれないぞ!!

 (本当にカスパルの為にヒーローズ始めよう! 強強カスパル作りたい! と思った方がいればABCスキルの「持たせたい!」スキルの名前を頭の片隅に入れておいてもらえると、もしかしたら将来役に立つかもしれない。これでカスパルが斧以外の武器で実装されたりアーマーや馬、ドラゴンに乗って実装されたら爆笑もんだな!!

 

 そんなわけで、ファイアーエムブレムヒーローズプレゼン回を終了したいと思う。

 見ようによっては狂気の入った回だったと思うが、お付き合いいただいた方はまことにありがとうございました。