風花雪月無双体験版備忘録
2022年6月24日、風花雪月無双が発売される。
それは2022年2月のニンテンドーダイレクトで突如発表された、多くの風花雪月ファンが幾年待ち望んでいたであろうタイトルだ。
FEシリーズの新作としても風花雪月、及び#FEのswitch移植作以来の新作ということで、暫く期待されながらもシリーズ最新作が発表されない日々にやきもきとしていたファン達の注目を一手に集めた話題作でありながら、発表後もなかなか新情報が公開されない日が続き、ファンは皆どこまでもどこまでも風花雪月無双に焦らされた。
その後、青獅子、黒鷲、金鹿の面々の無双でのビジュアルやアクション動画が公開されるなどの展開があった後、
2022年6月8日、突如その時は来た。
風花雪月無双の体験版が配信開始されたのだ。
今回のテーマはズバリ、
風花雪月無双の体験版について語りたい
随分ご無沙汰していた中での投稿になるが、カスパル以外の様々な要素についても多分に語る。
体験版の範囲のネタバレだって大いにある。
ついでに言うとタイトルに「備忘録」とつけた通り、非常に雑多な内容になっている。
まとまりもなく、読みにくい部分も多くあると思うが、ご了承いただきたい。
体験版からして感じられる本作の圧倒的ボリューム
8日の配信開始から、取り急ぎ筆者は体験版で遊べるストーリーの範囲をすべてクリアした。
今作でも、風花雪月本編と同様に序盤で三つの学級に分岐してストーリーが展開されるのだが、配信開始された8日の夜から深夜のうちに、寝るまでに黒鷲の学級のストーリーに相当する「赤焔の章」をクリアしようと試みて、しかし叶わなかった。
ボイスなどを余すことなく堪能したこともあるが、順当に体験版でのプレイ範囲となるエピソード4のマップ3つをクリアするところまでで、およそ4~5時間は要したのではないか。
その後青燐、黄燎の章もそれぞれクリアし、合計時間は10時間を上回っただろうか。
遊んでいた時の感想は、「体験版でここまで遊ばせてもらえるの!?」というものだったか、同時に遊び終わった時に感じたのは、当然だが「まだまだこのストーリーは序盤の序盤に過ぎない」というもの。
きっかり、これからますます面白くなるだろうというところで区切られているのだから憎らしい。
今から発売日が待ち遠しくて仕方がない。
それほどのボリュームを抱えていながら、すらすらと遊べたのには本作オリジナルのストーリーが、正しく怒涛の展開であったことも関係しているだろう。
序盤から飛ばしすぎのオリジナルストーリー
初めに遊んだのが、エーデルガルト自ら事を起こす赤焔の章だったということもあり、「こんな展開になるの!?」という新鮮な驚きを存分に与えてくれた風花雪月無双。
本編をプレイしていないととても理解が追い付かないであろうエーデルガルトとヒューベルトの会話を数度挟みながら、赤焔の章ではなんと入学して一月経ったかどうかという早さでアランデル公、タレスとの決戦に臨むのである。
見事帝国から闇に蠢く者を排除した黒鷲、そもそもこれは全学級で見られる展開であるが、クロニエとの戦いやトマシュ=ソロンの身バレなどあらゆる展開が早すぎる。
青燐の章では王国内での内乱、黄燎の章ではパルミラの侵攻など、序盤も序盤で各章で異なる展開が見られ、また他の章での出来事が別の章にも影響を及ぼす横のつながりなど見所は盛りだくさんだ。
地味な所では、青燐でアネット一人だけ参加しないエピソード3とか、黄燎でローレンツ一人だけ合流していない二年後最初期とか、そういうストーリーの理屈に沿った細かいこだわりもとってもいいと思う。
一方で、トレーラーなどで大々的にアピールされていた新主人公、シェズと灰色の悪魔、ベレト・ベレスとの因縁は、思っていたよりも少々あっさりしたもののように思える。
初っ端から「死亡」と銘打たれるシェズの仲間たちやシェズの手ひどい負けっぷりは確かに強いインパクトを残すが、最初の最初以降灰色の悪魔はストーリーに顔を出してこないし、シェズはシェズで灰色の悪魔に執着こそしているものの流されるようにガルグ=マクの生徒になり、何よりもなんでもない二年間を過ごしていたようである。
帝国、王国、同盟とも何のかかわりも持たないようである灰色の悪魔が、一体このあとどのようにストーリーに絡んでくるのか、今では予想もつかない。
原作のあんなキャラこんなキャラに思わぬ見せ場が
本作で一番最初の嬉しいサプライズとなったのは、選んだ学級の担任をイエリッツァが務めた所。
原作でもカスパルがそうなると思っていたと語るなど、イエリッツァが担任の候補であったことを示唆する内容はあったが、それがいざ実現するとやはり嬉しい。
惜しむらくは、驚きの早さで学生編が終わってしまい担任としてのイエリッツァの活躍の場面が少なかったこと(あと弟と姉が教師と生徒という美味しい関係ながらメルセデスとの目立った会話や演出がなかったこと)があげられるが、これ以上を望むのもわがままだとも思う。
今作のメインはあくまで二年後のストーリーなのだろう。
また、モニカが予想以上に早い段階で登場したところも嬉しい誤算だった。
赤焔の章ではバリバリプレイアブルとしても使えるし、ヒューベルトとの関係がなかなか美味しそう。
原作では語られなかったモニカのキャラクターは、エーデルガルトに心酔しており怠惰なリンハルトに苦言を呈する、ヒューベルトと張り合うといった気の強い所も見られる。
元々のイメージと合っていたかどうかは人によるだろうが、個人的には「薄幸でか弱い、気弱」といったものをイメージしていたので少々意外だった。
一部キャラとは支援会話も用意されており、今後も目が離せない。
そして何より一番嬉しかったのは、ロドリグのプレイアブル化である。
原作からして筆者はロドリグ殿が大好きだった。
青燐の章では、フラルダリウス家に汚名を着せられてしまい、結果的にロドリグは責を取る形で倅、フェリクスにフラルダリウス公を譲ることになる。
二年後、息子に位を譲ったロドリグは「身軽になった」と語っており、いざ使用してみると戦場でもかなりご機嫌である。
敬語口調ではしゃぎまくるナイスダンディ、原作でも少しは思っていたが、この方とってもやんちゃである。
支援会話も用意されているということなので、早々死ぬこともないだろう。
中でもイングリットとの会話を見るのは楽しみだ。
また、ロドリグの跡を継いだフェリクスのフラルダリウス公としての活躍も見逃せない。
大人たちに交じって、敬語で難しい話に参加し堂々と立ち振る舞うフェリクスの姿、これを見るためだけに無双を購入する価値はあるのではないかと思うほどである。
また、黄燎の章ではナデルが姿を見せており、こちらもなかなかにカッコいい。
苦労人の相が出ているが、今後の彼の振る舞いにも要注目である。
まさかの新キャラ大量登場、ネームドモブを全員拾う勢い
カスパルスキーとしてはセカンドトレーラーの頃から注目してやまなかったのが、ベルグリーズ伯。
トレーラー内にホルスト卿と思われる人物とベルグリーズ伯と思われる人物が戦っている映像があり、筆者以外にもこの二人の活躍に期待していた方は多いのではないか。
だが、いざ体験版を始めてみると、筆者が抱いていた期待はどうも生易しすぎるものだったことを分からされた。
まず、ベルグリーズ伯の登場が予想以上に早かった。
モニカにも言えたことだが、こんなにも早く会えるとは思わなかった。
しかもベルグリーズ伯と同時に、ヘヴリング伯も姿を見せたのである。
原作では軍務教と内務卿という立場であるのに仲が悪いと言及されていた二人。
しかし本作では、登場時点から凄い仲が良さそうである。
エーギル公を捕まえるために、エーデルガルトの要請で戦闘に参加した際にも、ヘヴリング伯の「ベルグリーズ伯に比べれば自分なんて可愛い物だ」みたいな台詞がああもうめちゃくちゃ好き!!
どこが仲悪いんだよ!!と思っていた所、しっかりエピソード3のクリア後の一幕でノルマのように皮肉と文句の応酬をしており、とはいえこれもやはり喧嘩するほど仲が良いみたいな絵にしか見えない。
二人の会話、めっちゃ好き。もっと見たい。エピソード4以降も絡みがあってくれ。
更に新たにグラフィックと名前を用意されて登場したのは彼らだけでなく、ベルナデッタの父、ヴァーリ伯も登場した。
こちらは誰が望んでいたのだろうと思わないでもないが、どんな人物にもファンはいるものと聞くしヴァーリ伯の登場を喜んでいる人もいるだろう。
原作からして全くいいイメージがなかったヴァーリ伯は、無双でもいい感じに小者に描かれており、エーデルガルトによって厄介な職をあてがわれており、原作ファンとしては満足のいく扱いだった。
青燐の章ではシルヴァンの父、ゴーティエ辺境伯が登場。
シルヴァン、マイクランのデザインを思うと、なんとも絶妙な容姿である。
こちらはなかなかにしっかりした人のようで、フェリクスやディミトリも合わせたやたら難しいことを話す会議で、その場に不釣り合いなモブデザインの人物を論破していた。
あの場面の会話本当に難しかったし理解全然おいついてない。
ディミトリもフェリクスも凄い、偉い。
黄燎の章にはローレンツの父、グロスタール伯が登場、こちらは割と黒い所もある人物であり、今のところかなり不穏である。
グロスタール伯とローレンツの会話は少しあったが、他の親子の会話なども気になるところである。
また、エドマンド辺境伯など、他にも姿を見せていない生徒の親などは残っているので、更なる新キャラの登場もあるかもしれない。
赤焔、青燐と違い、黄燎の体験版範囲のストーリーは、敵として登場したキャラクターがぽっと出のいかにも小者感のあるパルミラの王子、シャハドであり、生徒の親たちが介して話をする分かりやすい盛り上がりシーンなどもなく、ちょっと物足りないとも感じたので、殊更体験版以降の展開に期待したい。
仕方がない話だが、新しくデザインが用意された、原作では存在を示唆されるだけだったキャラクター、今のところ全員おじさんである。
レオポルト、ヴァルデマーについて語りたい
原作プレイ後から何度も夢に、空にみたベルグリーズ伯。
遂にその人そのものが我々の前に姿を現された。
見た目はかなり厳つくも(服装に目を瞑れば)かなり荘厳で、トレーラーの段階では寧ろホルストの方が髪の色を除けばカスパルの父っぽいとさえ思ったりもしたが、いざ声や性格を知ると、なるほど正しくカスパルの父だと思えた。
ベルグリーズ伯のファーストネームはレオポルト、ヘヴリング伯のファーストネームはヴァルデマー。
これもなんだか逆っぽいが、レオポルトが「ヴァルデマー!」と呼ぶボイスが本当に良すぎる。
エピソード3マップ中の「ルートヴィヒ!」と名前を呼んだのもよかったが、人の呼び方が本当にカスパルの父って感じだ。
軍務卿という、立場のある人間の知性も感じさせる一方で、傍若無人な振る舞いもカスパルの血を思わせる。
豪快な笑い方がとっても似合いそうなお方だ、あなたに出会えて本当によかった。
今のところ肝心のカスパルとの会話シーンには出会えていないが、本編をやっていくうちに当然そういうシーンにも出会えるだろう。
楽しみで仕方がない。
デザインで言えば、前情報なしで出会うこととなったヘヴリング伯も初見で「おおおおおお......」と唸る思いだった。
ちゃんと伯父様だし、確かにリンハルトを感じる。
本当に絶妙なデザインであるし、この大の大人二人があんな感じの言い合いをしているのがなんとも、新たな沼になりそうだなぁと感じている。
しかし、原作時点でヘヴリング伯について別に「ひどい人物である」というエピソードもなかったにもかかわらず、筆者はへブリング伯にそこまでいいイメージを持っていなかった。
理由は単純で、リンハルトが度々家に砂をかけるような行為を風花雪月内で行っていたから。
逆に言えば、無双でヘヴリング伯と出会い、今一番感じているのが「こんな普通にいい人っぽいのにリンハルトからあんな感じの仕打ちを受けることになるのか......」という切なさである。
基本家族のことを大切に思っているキャラクターのことが好きなので、「おいおいリンハルト」と思わないでもないが、そういう所も含めてリンハルトの魅力でもあるので仕方がない。
またベルグリーズ伯についても「この人が本編では自ら首を差し出すのか......」という悲しさも止まない。
知らないからこそ受け止められる事実って、あるよね。
ホルスト卿についても語りたい
トレーラーの時点では、凄く色物っぽく見えたホルスト卿。
改めて原作を思い出し、「完全な三枚目キャラだ!」と思っていたのだが、いざ黄燎の章を遊んでみるとふっつうにカッコよかった。
声もイケボだし、顔もイケメンだった。
顎の割れているイケメン。
当然内面も武人として、風花雪月に登場したキャラクター内でもトップクラスに完成しているような、非常に魅力的なキャラクターだったように思える。
でもホルスト卿、絶対面白人間に違いないのである。
なんか変なキノコ食って戦線離脱とかしてた、そういう残念な一面も持つキャラクターのはずなのである。
無双内でもヒルダが「お兄ちゃんはあたしのことが好きすぎる」なんて発言をしていたのに、今のところそういう一面も見せていない。
体験版以降のストーリーでは、そういう残念な一面にも期待したい。
当然ベルグリーズ伯との対決の場面も今から楽しみだ。
灰狼の学級の面々の参加も決まっているので、バルタザールとのやり取りも楽しみだね。
シェズ、ラルヴァ、灰色の悪魔について語りたい
無双をやってみてつくづく思うのは、やっぱり主人公が喋るっていうのが本当にいい。
特に支援会話でその恩恵を感じられたが、主人公がしっかり喋ってくれることで愛着も沸きやすいと思う。
勿論、どちらかと言えば自分の分身としてストーリーに没入できたベレト、ベレスと違い、シェズの場合は「本作の主人公であり、マイユニットではない」という感じが強い(なんなら随所に挟まれる選択肢もいらないくらい)が、個人的にはやっぱりベレト、ベレスにも喋って欲しかったなと改めて思うくらいにはシェズが話してくれることが嬉しいし、シェズ本人もいいキャラしていると思う。
何より女シェズが可愛い。
男シェズもクールな感じでカッコいいが、ちょっぴりダウナーで砕けた口調の女シェズは、これまでの風花雪月にあまりいない感じのキャラクターで新鮮である(強いて言えば傭兵ということもあり、レオニーが一番近いかなとも思うが、レオニーほど男勝りという感じもしない)。
一方のラルヴァは、トレーラーでの印象よりは少し偉そうな感じのキャラクターだったが、それでもシェズと仲良しな感じでこちらのバディもなかなか良い。
当然のようにラルヴァの存在を受け入れるシェズ、ラルヴァがいなければ既に何十回も死んでいるほどのムチャな特訓(崖から飛び降りるってなんだ)をするシェズなどツッコミどころは山のようにあるし、闇うごと類する変身能力など不穏な点はあるが、どうか二人が不幸な別れをするようなことにはならないで欲しい。
ただ主人公が普通にしゃべるようになったことで、他のキャラクターとの会話中にラルヴァが喋ったことに何の反応もしないシェズの図が非常にシュール。
当然他の人には見えないラルヴァに対応するわけにはいかないのも分かるが、そもそも誰とも喋らないベレト、ベレスとソティスの時と比べて「無視してる」感が凄い強くなったなぁとは思う。
また、敵に回ったことで灰色の悪魔も少し喋る。
出番は今のところ少なく、ただただ不気味で強い人という印象だが、どちらかというと灰色の悪魔はベレトの方が似合っている気もする。
似たテキストでもベレトの方が寡黙寄りに聞こえ、ベレスは少々お茶目な感じが透けて見える(故にますます不気味にも思えるが)。
敵にすると非常に冷たく聞こえるベレトの声がとてもカッコよく、「絶対に勝てない」感もまたありあり。
灰色の悪魔が最後まで敵なのかどうかはまだわからないが、できればどこかで和解するようなことがあって欲しい。
無双はやっぱり爽快!
これまで無双シリーズのゲームを遊んだ経験には乏しく、しいて言えば前作のFE無双をいっせいトライアルで遊んだくらいだったが、やっぱり多数の敵を一掃する無双感はとても爽快である。
推しにつよつよであってほしい身としては、推しのつよつよ感も凄い出るし、ゲームジャンルとしてはなんならSRPGよりも好きまである。
もっともシステムなどはいまいち理解しきれていないし、できることが多すぎてすべての機能を使いこなせるとも思えないので、プレイ難易度やスタイルは安定のイージーカジュアルであるが。
操作感で言えば、前作でも思ったがやはり剣、槍、斧のほうが弓、魔法よりもプレイしていて楽しく感じる。
格闘も悪くないが、リーチが短い印象からか剣、槍、斧よりも使っていて楽しい感は少し劣る。
というかシェズが使っていて爽快すぎる。
他のキャラクターのモーションは兵種依存なのだろうか、シェズのフリューゲルという役職が特別自分にあっているからかは分からないが、シェズだけ使っていきたいと思えるほどにシェズの使用感がストレスフリーだった。
手数万歳、無双万歳。
今作は、どんどん兵種レベルを上げて様々な兵種をマスターしようという方針のようなので、他にも色々な兵種を使用していきたいつもりはある。
風花雪月無双はゲームジャンルが違うだけの風花雪月
二年後にはベースの拠点みたいな所で、原作のガルグ=マクさながらに仲間たちと会話したり、行動回数を用いた訓練や食事などを行ったりと、原作さながらの要素も多数見られる。
遊んでいる感じは、本当に風花雪月そのもの。
メインジャンルが違うだけの風花雪月といっても過言ではないと思えた。
当然、風花雪月を名作たらしめた要素の一つ、支援会話も充実している。
本作の支援会話の仕様
前提になるが、筆者は風花雪月の中でカスパルとベルナデッタのカップリング、「カスベル」をCPとしている。
今作でも当然のように真っ先にカスベルの支援会話を解放しようとプレイを行った(実際に最初に解放されたのはまた別の支援会話だった)。
しかし、いざ二人の支援会話が解放されたところである事実に気づいてしまう。
カスベルの支援がBまでしかない!
非常にショックを受けた。
仕方ないながらも非常にショックを受けた。
ただ、ベルナデッタの支援一覧を見たところ、そもそもベルナデッタには支援の総数が(今見える範囲では)少なく、黒鷲男子の中ではリンハルトとしか支援Aを迎えない。
それどころか、フェルディナント、ヒューベルトとは支援Cしかないようだ。
そういった事実を踏まえると、寧ろカスベルは優遇よりなのだと思えるようになった。
また、これは更に少し後に気付いたことだが、本作は必ずしも支援と支援会話がセットになっているわけではないらしい。
支援値のアルファベットの上にメッセージアイコンのようなものがついている部分でしか支援会話が発生せず、具体的に言うとリンハルトとベルナデッタの支援Bでは支援会話が発生しない。
カスベルとリンベルの支援会話数はどちらも2つで変わらないと気付いた辺りで他カプへの嫉妬問題はひとまず無くなった。
寧ろ個人的に残念だったのは、カスパルとイエリッツァとの間に支援会話を確認できなかったこと。
当初は「Cだけではあるが一応あるのか」と(勝手に)思っていただけに、無双こそはと期待していた二人の間に支援会話がなかったことはガッカリせずにはいられなかった。
実際、原作でカスパルと関わりがあったのはイエリッツァではなく死神騎士の方とも言えるので、仕方ないっちゃ仕方ない。
軽く見たところだが、「原作にはなかった組み合わせに無双で新たに支援会話が」ということはなさそうである。
カスパルとフェルディナントのように「原作では支援Bまでだったところに支援Aが追加」ということはあるようなので、そこは少し楽しみである。
特にカスパルフェルディナント支援は原作の時点で「お互いの良い所を互いに取り込みあっている」という王道の内容が素晴らしかったので、なおさら期待している。
とにもかくにも、今作では原作ほどの支援会話の数があるわけではなさそうだが、それでも推したちの新しい会話がボイス付きで展開されることは本当に嬉しい限りである。
実際に、筆者が今のところ体験版で一番楽しかったのはカスパルとベルナデッタの支援Cを開放した時だった。
相変わらず頓狂なやり取りをしている二人だが、ベルナデッタはやっぱり可愛いし、カスパルはどこまでも推せる、支援Bも早く解放したい。
シェズとの支援会話は恐らく全キャラクターが支援Aまで三つの会話を用意されているようで、シェズだけではなく各キャラクターの掘り下げに一役買ってくれることだろう。
カスパルもシェズ(筆者の場合は男だった)との支援Cの段階で非常に良い!となっている。
エーデルガルトも言っていたが、どうやらカスパルはシェズととても気が合うようなのだ。
今後の展開も楽しみである。
ちなみに、偶然にもカスパルベルナデッタ支援Cを見て気づいたことだが、二人の支援会話にエーデルガルトが登場したことから、やはり原作でのスカウトにあたる引き抜きシステムは望み薄のようにも思える。
ただし灰狼の学級の面々を説得できることを示唆するテキストもあったので、まだ希望は捨ててはいけない。
エーデルガルトにあたるキャラクターが別の章ではディミトリ、クロードに変わるなどの差分で対応されているかもしれない。
過度な期待はせずに、本編発売を待つこととしたい。
更に余談になるが、支援会話と支援がセットじゃなくなったことにより、どんなキャラ同士でも最低支援Cは発生するらしいというのはプラスポイントだと思う。
無双のカスパルもやっぱりいい!
本作の最大の魅力は、なんといっても原作の推しを自ら動かせること。
元々無双とカスパルは相性がいいと思っていたが、ステージを所狭しと駆け回り数多の敵を相手に無双するカスパルの姿は本当に見たかったものである。
数多の新録ボイスもどれも良き良きである。
二年後のボイスは特に、「こんなにかっこよかったか?」と思えるほどに声が良い。
また、事前に公開されていた無双カスパルのビジュアルもすさまじい物がある。
原作から一転、大胆なイメチェンである。
髪を思いっきり上げている。
どうやら帝国の二年後はでこ出しがトレンドのようである。
この髪型でカッコいい男なかなかいないぞ!!
本当に顔が良い。
でこに傷が目立っているところも話題になったが、正しくカスパルという感じで似合っている。
だが、今回の設定が士官学校編から二年後ということもあり、触れあってみるとやはり原作五年後よりも幼さが目立つような感じもする。
ベルグリーズ伯の存在もあり、無双でカスパルが新たに見せる輝きにも期待したい。
風花雪月無双は6月24日発売!
改めてになるが、風花雪月無双の発売日は6月24日である。
体験版の段階で「ここまで見せていいのか」と思えるほど、驚愕の新事実の数々が明らかになっているが、それだけに一刻も早く続きをやりたいという気持ちも強い。
今作は一度クリアしたマップを、エピソードが進行する前であれば何度でもクリアできる仕様となっている。
マップを繰り返しクリアして支援会話の開放などを行いながら、発売の日を待ちたい。